藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知識と思想

*[ウェブ進化論]自分の意思。
この度のコロナ騒ぎで、ふだんは風邪をひいても「どんなウィルスか」などと考えもしない自分が「細菌とウィルスの違いについて」などとネットで勉強しているのに苦笑する。
さらにそうして知った知識を他人に語っている自分がいる。
いわゆる「受け売り」だ。
電子顕微鏡など覗いたこともない。
 
こうした「知識を得て、それについて考えて意見を発信する」ということを自分たちは無限に繰り返している。
そしていつしか頭の中で培った「考えのようなもの」を自説として唱え始める。
怖いのは「どこまでは借り物」で「どこからが自分のオリジナルか」ということが自分で意識できなくなっていることだ。
 
そう思って改めて思いを巡らせてみても実に難しい。
自分の考えに「元の色」はついていないからだ。
そうしてその知識に加えて自分たちの「感情」が上塗りされる。
「こうありたい」「こうなって欲しい」という思いがますます主観を生んでしまう。
 
巷には楽観説、悲観説、絶望説があふれているが、「自分はどういう価値観で行動するのか」ということを腹に据えておかないと周囲の情報で右往左往することになりそうだ。
落ち着いて行動したいと思う。