藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

未曾有の効率化の時代(2)

*[ウェブ進化論]技術の足るを知る。
(日本では働き方改革などと言っていますが)
「もっとスローで行こう」という政策が話題になることもない。
自給自足、なんて一部の活動家の特異な行動に見える。
「もっと便利になるらしいよ」「へぇ、いいね」という話はこれからもずっと続くのだろうか。
 
人工知能の需要予測や、センサー社会の情報収集のおかげで、スーパーで待たされることもなさそうだ。
天候の悪化で空港で足止めを食うことも無くなるかもしれない。
ひょっとしたら「この人と結婚したら苦労しますよ」とか「あなたの教育の仕方には問題があります」なんて助言もしてくれるだろう。
(これは近いうちに実現するのではないだろうか)
そんな風に、今の技術で「自分たちの暮らしの合理化」を究極まで進めて、ようやく「そろそろこのくらいでいいんじゃないの」という議論が始まる。
技術というのは「完璧に人を模倣」しようとすると、最後の部分でひどくお金がかかる。
例外にとことん対応しようとするとコスパが合わなくなるのだ。
 
エラく便利になってみて初めて「足るを知る」という段階に達するのだと思う。
何せ「足るを知る」というのは今の経済界で最大のテーマになりつつある。
社会資本主義がどう、と言われているがこのテの話題が数十年後には「技術の世界」にも波及していくのではないだろうか。