藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いろんな正解の時代(3)

*[ウェブ進化論]経済という悪魔。

かなり頭が柔軟で、既存の価値観や物差しについても、"盲信せずに自分で考えよう"

という人でも、こと「経済のこと」になるとやはり「成長ありき」「成長なくば国滅ぶ」「成長こそが貧困をなくす」という意見が多い。

 

果たして本当にそうだろうか。

ある先生の意見では「先進国のインフラを維持するためにはお金がかかる。ゴミ清掃や上下水道の整備がない街には暮らせないだろう」などとおっしゃる。

果たして今や辺境の限界集落で、地域で自給自足できない地域のインフラは、今のレベルで維持する必要かずあるだろうか。

どんな僻地にも舗装された道路や電力があり、医療網があり、郵便やバス路線が張巡ららされている、ということの方が「経済成長だのみのムリ筋」のような気がする。

自分たち50代は「バブル世代の最期」だったので「成長こそが錦の御旗」でバブルに突っ込んでいった人を目の当たりにした。

「高収入・高消費型の生活こそがかっこいい」と思っていた彼らは、つまりそうして「代謝していることこそ」が目的だと思っていた。

永遠に経済成長して、永遠にそんな"高燃費の生活"を指向することが「彼らの青春」だったのだと思う。

 

今の若い人からすれば「イケてない」のではないだろうか。

そんな「物欲の充足と消費」ではなく、SNSのコミュニティや自分なりの発信などをして「自分なりに楽しむ」ことを志向するだろう。

 

「経済成長ではない時代のあり方」の始まりがSDGsなどで、今後急速にその傾向は高まるに違いない。

政治家も「GDPの成長率」で世論へアピールする時代が、もうすぐ終わるだろう。

そんな「次の世代」をリードする、若い政治家の登場を期待したい。