藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

情報の民主化

*[ウェブ進化論]均質情報の時代に。

"あらゆるものがネットに繋がる・IoT"といわれて3年ほど経つが、まだそれほどでもない。

繋がりが加速するのは、間違いなくこれからだ。

 

今はまだ「いろんなものにセンサーをつける」という発想だが、そのうち「あらゆるものにセンサーをつける」となって、もう必要かどうかは関係なく「まずセンサーありき」の"センサー社会"になるのだと思っている。

そうすると、それまでの「こんなデーターが取れたらいいなぁ」という発想から「こういうデータは取れるはずだから」という"アクティヴ活用の時代"になるだろう。

 

昔のように「POSデータの充実」とか「繁華街の人の推移」とかいう点的なデータではなく、切れ目なく、どこのデータも匿名化されて使える時代が来るだろう。

'自分が得られるデーター群' から考えるのではなく、「得たいデータから何を求めるのか」ということが主体になる。

つまり発想さえあれば、あらゆるデータがリアルに分析できる時代になるのだと思う。

世論調査も「与党を支持しますか?」というようなものではなく「あなたは国防について何を希望しますか?」とか「今の義務教育をどう変えたいですか?」などの意見を具体的に集められるだろう。

 

昭和の時代はよく「情報を制するものが権力を持つ」とか「情報の非対称性が格差を生む」などと言われたが、いよいよそんな時代が過ぎようとしているようだ。

 

情報が独り占めできない時代に、今の権力者はどうするのか。

より早く変身できた人だけが残ってゆくのに違いない。