*[次の世代に]FIREの本質。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)という用語が、日経でも頻繁に取り上げられている。
「若者が早期リタイアを志向する」というのはどういうメンタリティだろうか。
"昭和のま反対"ということなのだろうと思う。
「老後の年金も期待できない」「日本の経済は落ちてゆくばかり」「超高齢化・少子化がどんどん進む」。
そんなことを聞かされて、元気で元気でいろという方が無理というものだ。
それはともかく。
お金を稼いで「早期リタイア」するのはいいが、その後はどうするのか。
今の50代以上は「それ」で悩んでいるのだ。
「60歳で退職して、年金をもらって80くらいで逝く」 ということが標準でなくなった。
恐らくFIREというのは、そんな時代のモデルがなくなったことの象徴なのではないだろうか。
年金とか生活保護とか、既存の仕組みに乗っかるのではない「自立」をどうして獲得していくか。
それは「既存のシステム」との決別でもありそうだ。
"年金積立"ではなく、もっと自立した何かを作るとか。
重くなりすぎた行政システムの維持費を払わずに、「自分で自分の身を守るための試み」が実はFIREという言葉の本質なのではないかと思う。
楽するためのFIREではなく、今の若者の自己防衛がFIREなのだと解釈すれば、今の年寄りたちは慌てなければいけない。
いよいよ若者の反乱、いや独立が始まるのではないだろうか。