藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

人がする仕事(2)

*[ウェブ進化論]自分とは何だろう。

「人が"自動化されずにやるべき仕事"は何か」を考えると、それは取りも直さず「自分の日常で絶対に自動化できないもの」について考えることにつながるので、自分を見直すいいトレーニングになる。

よく偶然性が伴う「創作活動」とか、一見関係のないものを閃きで結びつける「直感」とか、そういうある種「ランダムなこと」はロボットやAIには無理である、という話を聞くが、例えば直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVENのような本を読んでいると、いろんな発想についても「それなりの分類」があり、「何もかもが全く関係なく結びつく」というわけでもないらしい、ということがわかる。

つまり人間の直感とか情緒とかの「一番人間らしい」と自分たちが感じている部分も、割合に「いろんな論理」で動いているようだ。

 

そして、「自分のすることで、果たして自動化できないもの」を考える。

答えは「ない?」だ。

 

例えば「自分が話すことの思想性(例えば「自然派」だとか「自立尊重主義」だとか「反権威主義」だとかいうこと)」は、一見何か「自分しか持たない固有の概念」のように思えるが、その概念が形成された理由は「これまでの自分の得た情報」に基づいているものに違いない。

だから「自分が幼少期から得ていた情報とその反応を全て調べれば、今の思想が出来上がるだろうこと」は、コンピュータにとっては簡単に想像できるだろう。

(つづく)