藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

共に奏でる

*[ウェブ進化論]私も楽器の一つ。

先日オーケストラの団員さんと話す機会があったのだが、「演奏を成功させるコツ」について「私もこのオーケストラが鳴らす楽器の一つだという意識が大事」というお話だった。

「私もオーケストラの一員だ」ではなく「オーケストラが奏でるすべての楽器のうちの一つが私なのだ」ということらしい。

かっこよし。

自分が「楽器と化する」という状態が究極のハーモニーなのだろう。

楽団はいきおい「自分が演奏する楽器」を用いて「団員全員でのハーモニーを追求する」というものだと思っていたが、それが作品に対して没入すると「自分はもはやオケの中の楽器そのもの」というメンタリティということのようだ。

それはともかく。

 

自分たちは普段の生活の中で「自分と第三者の関係」についてはよく考えるが、自分が「社会の部品の一部で、どう役立つのか」という発想はあまりしないと思う。

自分が実は社会を構成する部品の一つ、それも「重要な役割の部品」なのだと考えれば、仕事にせよ人間関係にせよ"自らのマインドセット"は変わってくるのではないだろうか。

「社会の公器」という言葉はしばしば使われるが、自分自身がまさに公器なのだとしたら、いろんな場面でお役に立つことができそうだ。

 

私も"社会の一部なのだ"と思って暮らしてみよう。