*[ウェブ進化論]最初のひと転がり。
よくスタートアップの起業の話で「0を1にする」という言葉を聞く。
実はビッグバンと同じで、成功したベンチャー企業はこれがうまくいった例が多い。
というか最初の「それ」が上手くいかなかったら、どんなに良いものでもずーっと地を這うような状態が続く、という例はとても多いものだ。
この「0を1にする」の正体は"営業"だ。
若くしていいものを作り、そして「偶然にせよ営業チャンスを得て」ようやく実体のある話が始まる。
そして生まれた「1」は10とか100とかに育ってゆく。
シリコンバレーや深センにどんどん成長企業が現れるのは、そんな営業機会が豊富にあるからだ。
練りに練ったアイデアも、優れたソフトウェアも「売る力」がなければ掛け算でゼロになったままだ。
このことを反対側から見れば、そうした売る力があれば、それほどの発明でなくても普及する可能性があるわけだが、営業ばかりが走り過ぎても続かないことも多い。
だから「アイデア×売る力」こそが起業のタネであり、アイデアを考えながらも販売を常に意識する必要がある。
自分の経験でもまったくそうだが、ついサービスのアイデアばかりを考え、最後のマーケティングでずっこける、ということがこれまでに何度もあった。
最近営業の現場に戻って、つくづく思い知っている。