藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

邂逅(1)

*[ウェブ進化論]*[良書]とんでもない本との出会い。

丸善に平積みしてあり、帯の"東大京大で一番読まれた本" "もっと若い時に読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした"との一文が目に止まり、へぇと思い手にとった520円。

読みはじめの2ページで眼から鱗が落とされてしまった。

(自分たちは往々にして学びたいと思ったら反射的に"学校"を想起するが)「ところで学校の生徒は学校と先生にひっぱられて勉強する。(中略)

独力で知識を得るのではない。いわばグライダーようなものだ。自力では飛び上がることができない。

学校はグライダー人間の訓練所である。」

読み始めてすぐに「ん?」と思って本棚を見ると、日に焼けた一冊があった。

多分実家から持ってきた本なので四十年ほど前のものである。

四十年前に読んでいたのだ。

びぃっくりした。。。

そして不思議なくらい内容の記憶がないことにも驚いた。

 

18歳の自分には本の内容が理解できなかったのである。

四十年後にまさか2ページで頭をガツンとやられてしまうとは。

グライダーか飛行機か。

この6ページの一節だけにでも、いくつも「ほおほお、ナルホド!」ということがいくつも書いてある。

この6ページだけで言いたいことの八割くらいは仕上がっているのではないだろうか。

その驚きはまだまだ続いた。

(つづく)