藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

富という厄介者(2)

*[ウェブ進化論]

貨幣が生まれ、それこそ「万能の経済媒体」として流通してしまったために、世界的に分業が進み文明は発達したが、一方「お金の呪縛」から自分たちは全く抜け出ていない。

国同士とか、宗教とか過去の怨恨とか、争いは数多くあるけれど「ほとんどの争いはお金のこと」だという。

法律家に聞いても「争いのほとんどは経済的な問題」だという。

つまり"自分たちは「お金」にまだまだ振り回されている"ということだ。

まずその前提を分かっておかないと、単なる「金の亡者」として生涯を送ることになりかねない。

 

けれど今は「史上最も豊かな時代」でもある。

貧困国の問題なども話題になっているが、恐らく全体的には改善する方向に向かっている。

つまりこれまではいわば「貧困の解消」がテーマで、そのために信じられないほどの争いが世界中で起こってきたわけだ。

古代ローマペルシャも中国も日本もアメリカもみんなそうだ。

 

これが近いうちに解決したらどうなるだろうか。

それでも世界中の国々は「さらなる富を求めて争う」だろうか。

自分は今の若い人を見ていると、ついにそうした「富の争いの終わり」がくるような予感がしている。

少し見立てが甘いかもしれないが「一定以上の安心」があれば、やがて人は争わなくなるのではないかと思う。

争うよりも安定・安心した方が心地いい。

争いやスポーツがやりたければ「そういう場所」で発散すればいいだろう。

 

次の時代は「お金を最優先しない文化」が先導するのではないだろうか。