藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

振れ幅の中で(3)

*[ウェブ進化論]待ったなしに。

コロナ禍の前から計画されていた都心の大型ビルがどんどん竣工しているが、超一等地のビルなどはテナントが集まっていないという。

出社日が半分で済むというのならオフィスは半分でいいわけで、どうやら「会議のためにだけは出社する」という最後の抵抗もそのうち無くなるのではないだろうか。

 

一方テレワークの普及で、これまで比較的都心に住んでいた人は「在宅スペース」を求めてより広いマンションへ買い替えをする人が多く、都心のマンションは過去最高値になっているが、これも徐々に収まるだろう。

 

超高齢化も相まって、これから段々と「老いていく都会や地方」がどんな風に変化するのかということを(人口動態がはっきりしている)三十年先くらいを目処に考えておくべきではないだろうか。

今生まれた子供が30歳に、30歳の青年は60歳になるころの話である。

 

「計画と利用のズレ」がいかに怖いかは中国の地方都市に行ってみるとリアルに感じることがてきる。

計画途中のビルが鉄骨のまま晒されている姿は凄惨である。

 

大都市や地方都市の街中のビルが「墓標」のようにならないために「維持利用の将来」について、廃墟化し始める前に真剣に考える必要があると思う。