藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

長さに合わせて(1)

*[ウェブ進化論]成熟の曲線を引き直す。

江戸時代の平均寿命は三十代だったというのはあまりに極端で、乳幼児の多死が数字の原因だったことを考慮すると、実際には五十歳程度だったらしい。

それでも今の半分である。

だから十二歳で元服し、二十歳までに結婚して子供が平均で5人以上いて…子育てが終わってみたら四十歳。

そこで引退して余生を過ごすという具合だ。

見事に「50年人生」にすっぽりハマっている。

戦国武将の多くは二、三十代で活躍していたというのも"彼らの旬"だと言えるだろう。

 

つまり自分たちは「意識せずとも人生の長さに応じて間延びしている」のではないだろうか。

もう少しいい風に言えば「寿命の長さに応じて熟成をしている」と言ってもいいかもしれない。

どうりで、だから自分たちはなかなか熟さないわけである。(苦笑)

 

況(いわん)や十代で戦地に送り出されるような環境では、生きることへの切なさは自分たちとは比べるべくもないだろう。

最近は寿命が伸びるにつれ、定年後や高齢になってからの過ごし方をどうするかという話ばかりが話題になるが、ついに

『人生百年時代のライフサイクルを最初から練り直す』という 革新の時代になったのだと思う。

 

予め、義務教育を受けて大学を出ておしまい、とかではなく「百年の帯をどう過ごすのか」を老いも若きもありためて考える時代になっています。

 

若い人ほど、考えて。