藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知識の本質(2)

*[ウェブ進化論]知識は共振する。

一般に数学は「解法の暗記から始まる」と言われている。

それを知らずに自分は「解答の丸暗記」をしようてしていたようだ。

こうした「歴史の縦横」を説明する教科書がどうして今までなかったのだろうかと不思議にすら思う。

それにしても「丸暗記」という言葉は面白い。

ただの暗記作業だよ、という風にも聞こえるがこれは実は「応用の効かない知識の暗記」におわることが多い。

スペインとオーストリアの歴代の王様の名前とか、足利や徳川の将軍や家臣の名前を丸暗記しても応用が効かない。

 

そう考えると歴史に限らず「知識というのは、それ単体ではなく連携して初めて生きる」ということに気がつく。

『ミクロの結合とマクロの干渉』といったところだろう。

この知識の「すぐ近く同士のつながり」と、それが束になったりあるいは「大きなうねり」のようになって、しまいには学問の分野を超えてお互いに共振しあったりする。

 

そう考えると学ぶということは、なかなか壮大なチャレンジであり、実に楽しいことだということにも気付かされる。

以前、いみじくも大先輩が「人生最大の趣味は学問である」と宣っておられたがそういうことなのだ。

 

確かにこれは一生ものだと思う。

(つづく)