藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

究極の自由(2)

*[ウェブ進化論]脱・鎖。

過去の戦争の話を聞いても、また植民地支配の話を聞いても、気の毒なのは「強制労働」のことだ。

お国のために、と思えた人はまだいいけれど産業革命の労働者だって、その後のホワイトカラーと言われる人たちだって、実は「支配的な労働」に縛られていたと思う。

 

そして現代の人たちだって、実は大方がそうではないだろうか。

少なからぬ人たちが「自分は今の仕事を好きでやっている」と思えている(あるいはそう思い込んでいる)のがこれまでのマジョリティだったのだ。

そしてそんな常識が、かなりの勢いで崩れつつある。

「ぶっちゃけ、そんな仕事でお金もらいたくないですよ!」という若手世代の声なき声が広がり始めている。

 

自給自足でもない限り、今の世の中は大なり小なり「サプライチェーン」につながっている。

つまり自分の仕事だけでは何一つ完結しないのが現代だ。

そんな「鎖の輪の一つ」を作り続ける仕事は、考えてみればかなり特殊だし結果も見えにくい。

そして特に先進国では全体的に「そうした分業の一員」でいることを選ばない人たちが今後、どんどん増えてくると思っている。

 

そしてそんな仕事をどんどんAIが掬って取り込んでくれれば有難いことだし、どちらかというとサプライチェーンの部品でいる人間よりも「自分なりの仕事をする」という方が自然なのではないだろうか。

 

これからはそんな「やりたいことをする」ことが普通になるのではないだろうか。