藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

セキュリティとコスト。

先日、元警察関係のAさんからお話を聞くことがあった。


偶然、昨今のテロや凶悪犯罪に話題が及んだが、

曰く「自分が助かろうとしないテロ」は予防がものすごく困難、とのこと。

たとえ要人警護をしているセキュリティポリスでもなかなか防げぬ、と。


要はセキュリティにかける「手間とコスト」は、その辺りのレベルにある、ということらしい。


要人にまったく誰も近づけないような移動手段や、ボディガードを配備すると今の何倍ものコストがかかる。


しかも、狙われる頻度もそれほど多くない。


ゆえにこのくらいにしておけば…という匙加減だと。


また、犯行後の逃走経路を確保しようとすると、犯罪は「やる側」にとって途端に難しくなる、とも聞いた。


まあ、そりゃそうか。


ここでも「身を挺した」犯行を防ぐほどのコストはかけられないものらしい。


なんとなく、案外薄い理屈でその辺のバランスが決まり、実際に運用されているのか、とも思う。


まあ今更だが。


イラクでの「自爆テロ」などあれほどの頻度で起きながら一向に収束が見えないのも「安全のコスト」の問題があるのだろう。


ところで、最近の犯罪捜査についても「ほほう」と。


映像を探せ。

日テレ系のウェブサイト。
http://www.news24.jp/feature17.html


ズラッと並ぶコンテンツはyoutubeのよう。


だが、それにしても「犯罪の瞬間」をとらえる定点カメラの映像が多い。


海外のものも多いが、8割がたが犯罪の瞬間を捉えており、事件の解決にも影響がありそうだ。


Aさんは言う。
「今や各所に設置されたカメラ映像の分析が、なにより重要になってきている。


思わぬ場所のカメラが犯行を捉えていたり、後々の証拠になる」と。


「しかも、マンションから路上から、カメラの数も驚くほど増えてきている。


僕はこれが犯罪の〝抑止〟に役立つと思っているんだ。
普通の犯人は、〝捕まりたくない〟と思っているからね


なるほど、ここでも「匿名で(顔を晒さず)」犯行に及ぶのは、どんどん難しくなっているのだ。


いたるところに「目」がある。


だが逃走を考えない「自爆型犯罪」は相変わらず、恐怖だ。

そのタイプが増加している気がするのは、気のせいだろうか。