藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

文字にすること。


「要介護」の状態にある人の「今してみたいこと」をそのままにせず「文字にして書いてみる」ということで自立性が顕著になるという。
介護は「している側」の窮地が最近はとかく問題になるのだけれど、介護側の問題はともかく。
「文字にして見てみて初めて気づくこと」というプロセスに非常に引かれた。


ブログにも似たようなことを思うのだ。
日常生活とか、不満とか、思い付きとかストレスとか。
そんなことを「内に溜める」のではなく、ともかく「テキスト」にして、書いてみること。


それも、ブログなどは「外部アクセス自由」であるから、まあかなり開かれたメディアである。

まず、思考の断片を文字化すること。
その文字を公開してみることで、(実際に他人がどれほど見ているかどうかにはあまり関係なく)客観視すること。

自分の思いを手帳やワープロに書きとめる「文字効果」はこれまでずっと感じていたことだが、それをさらに客観するところにまで持ってゆく効果が面白い。
なので「今日はこんなことがありました」というような事実の記録よりは「今の自分の興味はこれだ」とか「こういうことがやりたい」とか「我こう考える」という主張的、感情的なものをぜひ書いておいた方が、後から振り返るのには効果的である。


要介護、とか認知症の相手ではなくとも「自分のこと」が一番見えるようになるためにも「第三媒体に思いを記す」ということの効果は大きいのではないか。
ブログは人のためならず、なのであった。(拝)