藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

夜明けへ向けて

明けない闇はない、というのは良いスローガンだが、じゃあ闇夜にしたのは一体誰よ? というのは意地悪な言い方だろうか。
安倍元首相が憲法改正などを軸に総裁選に出ると言うニュース。
もう誰が守旧派だったか、誰が革新か分からなくなってしまった。
維新の会すら新旧の軸に分かれるともいわれ、投票側としては分かりにくい選挙になりそうである。

そんな中、しばしば取り沙汰される憲法改正

これはそもそもの憲法制定の経緯とか、現憲法に規定されていることと「規定されていないこと」などについて、今一度見直しと説明が必要だろうと思う。

老若男女に「一定の理解」がないと、外交とか、家族とか、国民とかいう基本的なことについて「何がそもそもだったっけ?」というのでは投票の根拠が薄い。
戦後60数年にして、ようやくそうした根本的なところから、国民のコンセンサスを取って進めてゆく時期が来たのではないかと思う。(そういう意味では旬かもしれない)

また国民に厳しい「生活保障とか税負担」についても、有権者に阿ることなく問う姿勢が要る。
これは辛い票を嫌う政治家には厳しい話だが、これを野党任せにして支持しない有権者も大人げない。
優しいレベルからの理解を求める姿勢は必要だが、「嫌な問題」にも正面から賛否を問うてもらいたいものである。

衆愚とはよく言われるが、それなりに「理のある公約」が示されたら、それなりに「腹をくくった」投票行為がないと政治は進化しない。
常に政治家をなじるばかりでアジテーションしていたのは、旧体制の話。
これからは「まともな政策」について「まともに判断」しなければならない時代になると思う。

与党は「大増税党」と言われる次期選挙だけれど、その中で本当の政策を唱える人物を見極めるのが、一有権者の重要な仕事だと思うのである。

安倍元首相の公約が判明、憲法改正など軸 自民総裁選
 自民党総裁選に立候補する安倍晋三元首相の公約が明らかになった。表題で「日本再起。強い日本で、新しい『日本の朝』へ」とうたい、憲法改正や教育改革、官邸機能の強化など安倍内閣で取り組んだテーマを主要政策に据えた。12日夕の立候補表明に併せて発表する。
 公約では「憲法改正教育再生に全力」との目標を掲げる。憲法改正に必要な発議要件(96条)は国会議員の3分の2から2分の1に緩和。官邸機能の強化では、安倍内閣で進めた日本版NSC(国家安全保障会議)の創設に再び取り組む。また、「外交再生、総合安全保障の確立に全力」として、政府が行使を禁じている集団的自衛権憲法解釈の見直しを検討する。