藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

軽さの効用。


某大手企業に向けたプレゼン資料作り。
曰く「あそこの社長は長文不可。資料は五枚以内しか受け付けません。」とのこと。
ふぅーん。
分刻みのスケジュールのお忙しい人らしいけれど、それにしてもある程度深いことを知らなきゃいけないこともあるじゃない。
とか思いながらこういう話にある二面性に気が付いた。

一つは「趣旨を要約して話す」という人があまりいないということ。
長々と話を聞いていて「で、何なの?」というのはよくある話である。
さらには色々話した後に「本人も明確な論点が見えていない」というのもこれまたよくある話。
それはそれで、それなら冒頭に「ご意見いただきたく」と事前に言ってくれれば趣旨はズレない。

一日に何十もの判断業務で忙しいトップならば、勢いダラダラした話はうんざりだ、というのも尤もな話である。

言いたいことをとにかく短く、そぎ落として洗練してみるというのは、自分の思考を整理する上でも大事なことだ。

ウェブの資源はいくらでも追加できるから、あれもこれも、で色々言いたいことを追加してモコモコになってしまった資料というのはよく目にする。それでいてあまり大したことは主張していなかったりもするし。
それはともかく。
(つづく)