藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

常識の失せた大人。

小池旋風の後で、知事が表明していた"給与半減"に都議会議員がビビっているという。
知事の年収はおよそ2900万円で都議は1700万円。
知事が半分にしたら都議との逆転が問題だという。
そのわけは

たった1人の知事の給与を、127人もいる都議が上回れば「都民感情が許さないのでは」という懸念がある。

そもそもの報酬を都民感情は許しているのだろうか。

そして匿名都議の発言がケッサクだ。

議員は数が多く、コンセンサス(同意)が得られにくい。場合によっては、知事の出した給与削減条例案の否決という選択肢も出てくるのではないか」と述べた。

自分はこれまで「大きくなって滅んだ会社」を幾つか見たことがあるが、同じ性質を見た。

自分たちの安穏、既得権益のために平気で「組織全体」とか「顧客」を無視した判断をする。
そして、それをおかしいと感じない感覚の鈍磨だ。

末端ならともかく「一定以上のリーダー」がこの感覚に侵されると、大きな組織も突然潰れる。
先の知事は細かな経費が問題になったが、そもそもの問題はまだ手付かずのようだ。

衆愚って無知な市民による政治のことらしいけれど、さらに「選ばれた無知な人たち」ではかなわない。
新知事の検討を祈りたい。

小池知事「半減」で報酬逆転? 都民感情恐れる都議 「削減条例案否決の選択肢も」
 築地市場豊洲移転延期や都政改革本部の立ち上げなど、就任から矢継ぎ早に政策を打ち出している東京都の小池百合子知事(64)。その小池氏が選挙期間中に公約に掲げた知事給与の削減をめぐり、蜜月関係とはいえない都議会に困惑が広がっている。ボーナスなどを含めた全額を半減させれば、知事の年収は約1450万円となり、都議1人当たりの年収約1700万円より少なくなる。来年に都議選も控え、たった1人の知事の給与を、127人もいる都議が上回れば「都民感情が許さないのでは」という懸念があるからだ。

都によると、知事の給料月額は145万6千円。これに地域手当(20%)を上乗せし、ボーナスにあたる年2回の期末手当を加えると、年収は2896万3480円になる。

小池氏は知事選の公約に「知事報酬の削減」などを掲げて、都議会自民党が擁立した元総務相増田寛也氏(64)と分裂選挙を戦い圧勝した。8月2日の就任会見でも給与削減は「身を切る改革の象徴」と強調し、「事務方にどのような形で行うのがいいのか、制度面を含めて検討していただいている」と述べた。

削減額については、月額のみを半減させる(年収約2022万円)▽各種手当も含めて総額を半減させる(同約1450万円)−など、「いくつかのパターンがある」(都人事課)といい、それぞれを示した上で小池知事に決めてもらう方針という。

一方、議会局によると、都議の年収は全国トップの1708万175円。小池氏の選択によっては、都議の報酬が知事の収入を上回る“逆転現象”が発生する。また、都議にはこれに加え、本会議などに出席するだけで1日最低1万円をもらえる「費用弁償」や、1人当たり月60万円の「政務活動費」が会派に支給されるなどの特権は多い。

議員報酬額や費用弁償の削減などについては、超党派でつくる「都議会のあり方検討会」で協議し、年度内に結論をまとめる予定だったが、参院選、知事選の影響もあり、議論が進んでいない。

ある与党都議は「知事より収入が上だとなれば、都議会に批判が集まりかねない」と懸念を示し、「議員は数が多く、コンセンサス(同意)が得られにくい。場合によっては、知事の出した給与削減条例案の否決という選択肢も出てくるのではないか」と述べた。