藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

高い値段のものでなくとも。

ファストフードばかりを食べていては、繊細な味覚に鈍くなるかもしれない。
仕事も同じで。
「質の悪い集団」にいるといつしか「そんなレベル」を普通だと思ってしまうのは、自分たちの幼少時の生活環境などを考えても容易に想像できる。

逆に「すごく優秀な人とか集団」に会うと、これまた自分とのギャップに驚き、嘆く。
さらには「その道の専門家と会う」と、その業界の深さとか、大変さとか、行き詰まりとかそんなものに触れることができる。
つくづく人との出会いは重要なものだと思う。

だから、どうせなら。
ぜひとも「その道の専門家」に会ったほうがいい。

必ずしも優秀群にいる人じゃなくてもいいけれど、「真面目にその業界で働いている人」じゃないと時間の無駄になることもある。

自分は飲み歩きが好きだが、料理人の「プロ」に出会って話を聞いているのがとても楽しい。
料理や食材についての考え方、調理法、値段のつけ方とか弟子に対しての姿勢とか。
その人の経営姿勢が、料理人は見えやすいのだと思う。
仕事のプロに出会って色々と教えてもらうのに比べれば、料理は正直だ。

一人前何万円もする店にはまず行かないけれど、料理って「その場で作ってその場で食べる」というあまりのシンプルさゆえに、最も手近で最も楽しい存在なのだと思う。
リタイアしたら料理に挑戦できるだろうか。