藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

半分遊びと言える仕事。

この時期、新入社員がスタートしてまた、次の学生さんの就職戦線が始まる。
いつも「何に向いているでしょうか」とか「これから経験しておくべき仕事とは」とか「就職には何が有利ですか」とか学生さんに聞かれる。
そして困る。
そんなこと自分なんかには確定的には分からないし。

いつも、その人にとってのベストを話そう、と思うのだが何だか「コメント程度のこと」くらいしか話せていない。
そもそも緊張して社会人になって、最初は挨拶とかマナーとか業界の知識とか、仕事の成り立ちとか、もうそれは「知らないことだらけ」だ。
だから興味を持ってスポンジのように周囲のことを吸収すればいいだけだ。
スポンジの吸収力、はできるだけあったほうがいいとは思うけれど。

それでも、それだけじゃあ何のアドバイスにもなってない。

仕事の達人たちに共通するもの

「どうすれば仕事の達人になれるか」ということは自分には分からない。
知識だけでも、トレーニングだけでも、理論だけでも、感性だけでもないだろう。
多分そういうものが「本人の人間性」と混ざり合って、いい感じの社会人が出来上がっているのだと思う。

けれど「達人たち」に共通すること、といえば幾つか思い当たる。
1.自分の名前で出すものには徹底してこだわる。
2.相手のレベルに影響されて感情的にならない。
3.度合いは異なるが往々にして、諦めない。偏執的なまでの人もいる。
4."やらされ感"はほとんどない。仕事と遊びの境目も見当たらない。

修験者、芸術家、作家、学者、研究者、トップアスリート。
いわゆる「専門家」という人に共通する特性だと思う。

半分は楽しみ(遊び)と思えるようなこと、を見つけてはどうか。

成功のためのhow toを探しても多分見つからないと思うから。
(つづく)