藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

老いをフリーハンドにするな。

フランスのように大胆な人口増の策を打たないと、日本の人口は減り続ける。
大事なのは「そういう策を積極的に実施しても」人口ピラミッドの変化は、とても緩やかだということだ。

さらに、将来の出生率はともかく「すでに生まれている人の人口ボリューム」はそうそう変わらない。
「中世のペストや黒死病の流行」のような劇的な事件がないとすると、ほぼ確実に「どんな高齢化社会」が到来するかは、かなり正しく予想できる。

AIロボットなどの技術革新が、「どんどん人を助けてくれる」というお土産を期待はしつつ、国民の三人に一人は65歳を超え、社会保障費が国家予算の半分を超える時代を迎えるのはほぼ確実だ。

ただの無策でいると、国の政策とか年金の支給制度に愚痴をこぼすだけの老人になる。
生活の代謝をスリムにして「自給自足」を標榜するのか。
仕事やボランティアで自分の適性を生かして、死ぬまで社会参加を望むのか。

そうすると必要なのは「一生を通して打ち込めるもの」の心当たりを見つけておくことだろうか。
"それ"がなくて、社会や若者に愚痴ばかりをこぼすような老人には、決してなるまいと思う。