藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

時間を何に使うのか

日経より
*[次の世代に]外の世界と必ず触れよう。
自分で起業をすると、どんなに小さくとも「経営者」になる。
その小さな会社の中、では自分より上の人はいなくなる、という「これまでとは違う世界」になるわけだ。
また経験やノウハウも大事だが、最後は人間としての器をどう広げるかも重要だ。
様々な人たちの生き方や経験を聞くことが人間としての成長につながる。

 まずは「タコ壺」に入らず「外の世界と触れ合うこと」だと思う。

実際、他業種や他業界の話を聞いていると、知らないことだらけでびっくりする。(けれども楽しい)
さらに。
もちろん聞いただけでは足りず、自分自身がどう向き合うか、どう変われるかが問われる。
本当に苦しいが、これで前進できる。
器を大きくするのに必要なのは眠れない日々の中で逃げずに課題と真摯に向き合い、一歩でも二歩でも前に進み続けることだろうと思う。
そういう「眠れない日々」を迎えてもどれだけ逃げずに居られるか?ということに尽きそうだ。
もはや「人間性」というしかない。
自分が「何を原点の価値観にしているのか」ということがそのまま問われるのだと思う。
 
こんな話は、毎日地面を這い回るような中で拾っていくのではなく、スマートな教室で教えてもらいたかったなぁと思うが、多分ムリなのだ。
「地べたを這い回ることも重要なのだ」というメッセージだけを聞いておいて、あとは実戦へGo!するしかない。実戦あるのみ、ってよく聞くフレーズだ。
 
異文化との交流には積極的にチャレンジする時間を持った方がよい。
自分がそうだが、つい考える範囲を限定してしまうのが「経験の悪影響」なのだと思う。
 
 
 
経営者が学べる場とは
2019年4月28日 19:30
経営者が学べる場とは
最近、経営者の学びや成長とは何かと考える。私は日本テレビ時代から新規事業の立ち上げを経験し、ソニーに移ってからは組織を成長させる方法を学んだ。
1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。
ハンゲームジャパンに移ってからは組織成長の壁や経営者としての苦悩を学び、同時にライブドアなどのM&A(合併・買収)を経験して異なる外部組織や文化を組み合わせたときの課題を学んだ。LINEが成長してからはグローバル展開の仕方や外国人マネジメントの課題解決方法、C Channelを立ち上げてからは組織を作り上げる苦労を学んだ。
しかし多くの経営者の会で様々な方の真剣な話を聞くと、自分はまだまだだと思うことが増えている。
一つの理由は経営の仕方が変化している点にある。経営環境の変化が速く、課題について調査し意見交換をしているうちに環境が変わってしまう時代。議論も大事だが、やってみることの方が大事である。
そして働く人たちの意識も変わってきている。昔は「新規事業は徹夜でやろう」ということも正直あったが、最近では「ブラック企業」と敬遠されてしまう。良いサービスや事業を素早く立ち上げるには優秀な人材を引き付ける職場環境やインセンティブの設計が欠かせない。そのうえ常に変化するなかで最適なマネジメントが必要になる。これには日々悩んでいる。
また経験やノウハウも大事だが、最後は人間としての器をどう広げるかも重要だ。様々な人たちの生き方や経験を聞くことが人間としての成長につながる。もちろん聞いただけでは足りず、自分自身がどう向き合うか、どう変われるかが問われる。本当に苦しいが、これで前進できる。
器を大きくするのに必要なのは眠れない日々の中で逃げずに課題と真摯に向き合い、一歩でも二歩でも前に進み続けることだろうと思う。若手経営者の相談に乗り、アドバイスもしてあげたいが、自分自身もなかなか余裕がない。むしろ学ぶ場を紹介したい。
「EO」は入って1年以上が過ぎたが、フォーラムという、メンバーと率直に経験をシェアし、自身について気付く場があり、本当に学びがある。もちろんメンバーが良いということもあるが、経営者ならではの組織やお金、家族などの悩み、それとどう向き合うのかという部分について、多くの気づきを得られる。
「WAOJE」については海外で苦労した人たちの色々な経験や人脈が刺激になる。もちろん全てではないが、ともに前に進もうと思う人たちのネットワークは、孤独な経営者にとっては励みにもなるだろう。
忙しい日々の中で何に時間を使うか。これは経営者にとって重要なことだ。単に群れるということではなく、自身の経営者、そして人間としての成長に必要だと思う方に、参加をおすすめしたい。
日経産業新聞2019年4月26日付]