*[次の世代に]いよいよ実用。
日経産業より。
デルタ航空がチェックインから搭乗まですべての手続きを顔認証するという。
認証技術はNEC製だというが、どんどん技術は先へ進む。
お決まりの「生体情報の管理が心配」という声は7対3で、すでにマイノリティだ。
多勢に無勢。
このままあらゆるところで「顔認証ゲート」が普及するだろう。
荷物にもGPSがつくというから便利が最上。
他の航空会社が真似しないはずもなく、空港から顔認証の世界は広がるのだろう。
システムの値段が下がってくれば駅もタクシーも、コンビニだって顔認証。
そしてそこにはアマゾン・ゴーもいた。
すべてのゲートが顔認証になる時代は案外近そうだ。
近未来は便利で、いつもちょっと怖い。
2019年9月24日 2:00
最新のIT(情報技術)を駆使し旅行者の満足度を高めているのが米デルタ航空だ。国際線のチェックインから出国、搭乗手続きまですべてを顔認証でできるシステムも導入した。顧客サービス部門を指揮するガレス・ジョイス上級副社長に狙いと成果を聞いた。
顔認証の搭乗手続き、全米4カ所で
Gareth Joyce 南アフリカのランド・アフリカーンス大学で経営学修士。金融機関から独メルセデス・ベンツに転じ、南ア、欧州、北米の要職を経て、米デルタ航空の上級副社長(SVP)に就任。従業員3万人以上を抱える最大部門の顧客サービスを指揮する一方、貨物部門の社長も兼ねる。
――顔認証で簡便に搭乗できるそうですが。
「海外旅行は出国や搭乗手続きに何度もパスポートを提示する必要があり、利用者にはストレスが多い。煩雑な手続きを顔認証で簡略化できる技術を昨年秋、世界で初めて導入した。我々の最大のハブ空港であるアトランタ空港を手始めにデトロイト、ミネアポリス、ソルトレークシティーの米4カ所で採用している」
――利用客にはどんな利便性がありますか。
――生体情報の利用に反対はありませんか。
「我々も心配していたが、実に7割以上は前向きにとらえている。顔写真の撮影を拒む顧客には従来通り、チケットとパスポートの提示を求めているが、その数はわずか2%以下だ」
――生体情報は誰が管理しているのでしょう。
「今回のシステムは米税関・国境取締局(CBP)との協力があって実現できた。出国手続きに顔認証を用いる例はあるが、我々のシステムは米政府が持つ情報と連携している。データはCBPが管理している」
――顔認証はNECの技術が採用されました。
携帯アプリで荷物の現在地確認
――東京五輪で羽田の発着枠が広がります。
「成田空港を拠点にしていたが、これを機に羽田空港に移る。米航空会社として最大の枠を羽田に持ち、同様のシステムを設置することで、出国から入国まで旅行者がスムーズに飛行機を使える環境を整えたい」
――荷物管理にもITを使っているそうです。
「デルタ航空の携帯アプリにより荷物がどこにあるのか顧客がわかるようにした。荷物タグに専用のICチップを入れ、電子地図上で確認できる。乗り継ぎで荷物が間に合わなくても、次の便に乗ることがわかれば顧客も安心できる」