藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

船のゆくえ

*[経営]方針を定める。
先日、飲食店の亭主とコロナの影響について話していて気がついた。
実はやることはいくらでもあるということ。
そして冷静に選択肢を考えて、スタッフやお金のことも考えれば、必ずしも負け戦ばかりではない。
 
そのお店では緊急事態宣言のあと、新規の来店を中止しているという。
そして、馴染みの客に声をかけているという。
その内容は「ウィルス対策の徹底ぶり(消毒・検温・換気)」「予約状況のweb閲覧」「希望する食材への対応」「コース内容の相談」「お酒も含めた持ち帰り弁当」「家族用のおばんざい造り」「昼間の来店可」などなど。

 さらにはこれまでより以上に「旬の魚」や「地方の名物素材」などを取り寄せているという。

常連客は混まぬように予約の具合を見ながら来店しているらしい。

自分が訪問したときには全国の夏酒がズラリと並んでいて圧巻だった。
明らかに料理の質が上がっている。
そしてそうするといつもより食べ、飲んで単価も上がっていた。
 
一つでも思いついた施策をやることはとても大事だが、全体的な商売のスキームを考える戦略性でずい分と結果が変わってくるものだと、改めて感心してしまったのでした。