藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ひとつだけ

*[次の世代に]一日にたったひとつ。

連休ももう終盤だが「終わりを考えるのだ」と思い、連休前に「本棚の整理だけはする」と決めていた。

せめて一つだけでも「事前に決めておいて、できたこと」があると随分気持ちが落ち着く。

「何かやらなきゃ、やらなきゃな」と思いながら結局なにもしていないと、なぜか虚無感が膨らむ。

子供のころの夏休みにこのような「術」を知っていたなら、もう少し有意義な何かができていたという気がする。

自分の子供にも、そういう話がしてやりたかったと思う。

一年でも1ヶ月でも、1日でもいいから「何かひとつ」を意識していれば、トータルでは「ものすごくたくさんの何か」が積み上がっているだろう。

例えば社会人になって三十回あった連休は「三十個の何か」になっていたはずだ。

 

それにしても本棚の整理をしていて、「恐らくこの先、手に取ることはないな」という 本の多いこと多いこと。

「成功するための24の法則」とか「ブレイクの時」とか、おいおい、お前は一体なにがしたいのよ? と突っ込みたくなるようなタイトルも多い。

若い自分には「そういうものばっかり読んでいるうちにすぐ定年になるよ」と言ってやりたい。

それでも、書棚を整理していると「あ、これだけは読まなきゃ」という本が何冊も見つかって、この連休の目先の目標が決まったのは良いことだった。

では今日も、何かひとつだけ。