藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

周回遅れ(1)

 *[一周回って]よくよく考えてみる。

世界の時価総額ランキングのトップ10に、NTTやメガバンクが7社も名を連ねていたのが1989年。

自分などが社会人になった頃のお話だ。

そしてそれから30年あまりが経った。

マスコミは「失われた30年」と盛んに煽るが、生活をする周囲の環境は良くなっていると思う。

「所得金額が上がっていない」とか「デフレ一辺倒」とか「中国に負けた」というけれど、国全体のQOL(生活の質)は上がっているのではないかと思う。

国債で未曾有の借金をしながらも、少子高齢化にも対応してきている。

多分欧米人の感覚では「国民皆保険」とか「高齢者施設」なども多額の税金をここまで使ってやり切る、というのは難しいのではないだろうか。

つまり"日本モデル"ができつつあるのではないかと思う。

日本人はどうも島国気質だから、ちょっと褒められると80年代の頃のように「のぼせ上がる田舎もん」のような性質があるようだ。

そしてそうして落ち込み始めると「どうせ日本人なんて」と自虐的になる。

実に扱いにくい自分たちだが、BBCのニュースサイトのトップに「ニューヨークの街中で誘拐される子供をママが救出!」とかの記事を見ていると、やはり日本は安全な国だろう。

 

自分の国の「本当にいいところと足りないところ」を点検する必要がある。

そしてそれは国に任せておいては進まないので、自分たちが主導していく必要があると思う。

周囲の情報に惑わされるのはやめましょう。