藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

まずはデジタル支配から

*[ウェブ進化論]前線の今。
二十年ぶりにIT業界の現場営業に出兵してみて驚いたのは、デジタル化のこと。
コンピューターについては時代とともに、一通り知っているつもりだったが、なになに、現場は凄まじかった。
(行ったことないが)富士山裾野の陸軍の演習場に入った気分だ。
何せ、あらゆるコンタクト手段がデジタルになっている。

以前は「必要な情報をデジタルで管理している、という構図だった。

 

それが今は「すべてデジタルでアクションする」というのが主で、デジタルではない「電話」とか「面談」とかが完全に「脇役」になっている。

あらゆる活動はデジタル化されて、もう「顧客リスト」とか「面談記録」とか「見積もり」とか「受注内容」とか「プロジェクトの進捗」とか、デジタル化されていない情報は、もう"調味料程度"になっている気がする。

 

なので営業活動も、デジタルのリストを揃えて、それを元に電話をしたりメールを打ったり。

で、その「すべての結果をデジタルに残して行く」のである。

そしてこのやり方に慣れてくると、「営業の感触」とか「顧客の意思決定」などについても、あまりアナログな考えがなくなってくる。

3日経っても返事がない案件については、見送りにする、とか。

締め切りをすぎたエントリーについては受け付けない、とか。

 

デジタル指向が加速しているようだ。

そして、それが結果的にみても効率がいい。

今までは人間関係とか、感情でいろいろと判断してきたつもりだったが、実は「数字の判断の方が正しかったのか」とも思う。 

ソフトウェアにあまりギチギチに管理されるのは気持ち良くないものだが、営業も"科学される"ことで、さらに次のスキルに上がっていくのだろう。

 

それにしても「デジタルに指示される」というのは不思議な感覚だ。

まずは長いものには巻かれてみようと。