藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

学びのイロハ(1)

*[読書]*[次の世代に]根本を学一冊。

哲学と宗教全史

今年もあと2日。

今年読んだ本を見返していて、読書というのはいろんな知識や理論を「教えてくれる本」と「問題提起をしてくれる本」に分かれているのに気づいた。

今ごろなん。(呆)

みてみると、圧倒的に「知識とか理論の解説や説明」をしている本が多い。

世の中のトレンドはどう、とか不動産はどう、世界の景気はどう、若者はどう、ネットの世界はどう、どうどうどう。

 

世の中は知らないことだらけで、どれも読んでいて「ホウ」と感心させられるものばかりだが、さて「知識が血肉になるかどうか」は自分次第だ。

 

世界中の史実や理論の知識はググればよく、「それ単体」で知っていることはほとんど意味を持たない時代に、気をつけておくべきはどんなことだろうか。

自分は「さらに、より、マクロへ向く」ということではないかと思う。

技術の発展は先鋭化し、多分これまでのどの時代よりも目まぐるしい。

ミクロの変化がえらく速いから、どうしてもその話題に引っ張られるし、しかもその情報量がものすごい。

まだ何者かはっきりしないAIの話題がこれほど多いのは、その典型だろう。

今のAIがどんな技術でできているものなのかを勉強するのは面白いが、関心はもっと広めに持った方がいいと思う。

で、そんな関心の中心に来るのは「哲学」ではないか。

哲学を中心にして「自分の今とこれから」を考えるのがいいのではないかと思っている。

出口治明さんの本は、これ一冊で「哲学の成り立ち」が分かり、初心者の自分にはとても助けになった。

この本は「知識として必要な一冊」だと思う。