*[読書]*[次の世代に]根本を学一冊。
今年もあと2日。
今年読んだ本を見返していて、読書というのはいろんな知識や理論を「教えてくれる本」と「問題提起をしてくれる本」に分かれているのに気づいた。
今ごろなん。(呆)
みてみると、圧倒的に「知識とか理論の解説や説明」をしている本が多い。
世の中のトレンドはどう、とか不動産はどう、世界の景気はどう、若者はどう、ネットの世界はどう、どうどうどう。
世の中は知らないことだらけで、どれも読んでいて「ホウ」と感心させられるものばかりだが、さて「知識が血肉になるかどうか」は自分次第だ。
世界中の史実や理論の知識はググればよく、「それ単体」で知っていることはほとんど意味を持たない時代に、気をつけておくべきはどんなことだろうか。
自分は「さらに、より、マクロへ向く」ということではないかと思う。
技術の発展は先鋭化し、多分これまでのどの時代よりも目まぐるしい。
ミクロの変化がえらく速いから、どうしてもその話題に引っ張られるし、しかもその情報量がものすごい。
まだ何者かはっきりしないAIの話題がこれほど多いのは、その典型だろう。
今のAIがどんな技術でできているものなのかを勉強するのは面白いが、関心はもっと広めに持った方がいいと思う。
で、そんな関心の中心に来るのは「哲学」ではないか。
哲学を中心にして「自分の今とこれから」を考えるのがいいのではないかと思っている。
出口治明さんの本は、これ一冊で「哲学の成り立ち」が分かり、初心者の自分にはとても助けになった。
この本は「知識として必要な一冊」だと思う。