藤野の散文-私の暗黙知-

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*[ウェブ進化論]相談履歴のブロックチェーン
人が人に何か"困りごと"を相談する時に、その相談相手が「信用できるかどうか」は一番重要なポイントと言ってもいいだろう。

だから家族や親友には何でも相談しやすいし、例え資格を持った有名な専門家といえど、いきなり「腹を割った本音の話」というのはしにくいものである。

また世の中には相談に乗るふりをして、それにつけ込むような人もたくさんいるから、人がいいだけでは災難に会うことも多い。

 

ところでIT業界ではAIとブロックチェーン(とDX)の話題が先行しているが、このブロックチェーンの考え方は「アナログ」にもぴったりと応用できると思う。

例えば自分の「他人への相談履歴」がすべて記録され、「台帳」として保存される、というシステムを作る。

これは義務教育くらいから始めてもいいだろう。

折々のアドバイザーはその内容を記録・署名し、そして次の助言者は"過去の相談履歴"を見てアドバイスを考える。

病気のことでも、メンタルのことでも、家族のことでも恋愛のことでも、法律の相談でも何でも構わない。

ブロックチェーンのいいところは中央のサーバーを介さずとも認証され、改竄もされないことだが、そういう性質はぴったりだ。

お金の情報に使うブロックチェーンもいいが、これからお金と同じくらい大事になるのが「自分たちの個人データ」である。

 

例えば、病気でもそうだが、福祉分野のサービスでは「利用者がどのような暮らしを経てきたのか」ということが詳らかにはわかりにくいことが多い。

時間をじっくりかけて記録を入力し直せばいいが、とても時間がかかる。

「あらゆる相談の記録を一か所に記録して持ち運ぶ」ということが、これからの人的サービスの基本になりそうだ。

 

そんな周辺にはビジネスの種が沢山落ちている。