藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

システムの意味(1)

*[ウェブ進化論]昭和の仕組み。
小学校の指導要領(総則)にさえAIの発達がトピックされているから、これを書いているエラい大人たちの心中が窺える。
(前略・AIのもたらす大きな変化について)
人工知能がどれだけ進化 し思考できるようになったとしても,その思考の目的を与えたり,目的のよさ・ 正しさ・美しさを判断したりできるのは人間の最も大きな強みである…(ちなみにこの一節は中学の指導要領全科目にもコピペされている)
それにしても総則だけで271ページ(13科目では2,000ページ)にのぼる改訂作業を担当している人は大仕事に違いない。
官僚や学者が膨大な労力を費やした、これが全国の小中高に教科書指導要領とともに配られ、教師一人一人が"寸分たがわぬカリキュラム"を遍(あまね)くこなしていくことを想像すると感動的ですらある。
まさに「均質教育の成功例」だったのだ。

 

ただいつの時代も巨大なシステムというのは変化に弱い。

これは

コンピュータが進化してきた過程の中で唯一の原則ではないだろうか。

ボリュームが巨大であっても「システム化」されていなければ、そもそも外部の変化に対して統一的には動かないから全体が瓦解する、ということは起こらない。

システム化というのは素晴らしく効率化をもたらして、生産性を桁違いに上げるけれど「そういうの」が要らなくなったときには手のつけようのないお荷物になるのだ。

(つづく)