藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

虚栄の人

*[次の世代に]大人は嘘つき。

士農工商という江戸時代の階級制度は、そのルーツは古代の中国なのだという。

世界は知らないことで満ちている。

物作りはせず、しかし商売で裕福になる「商人」が一番人気にならないよう、あえて最下層に配置したというが、見かけ上は「武士」意外には上下の差はなかったとも聞く。

それはともかく。

 

つまり世の中にはそうした「隠れた意図が潜んでいるもの」が実はたくさんある。

例えば一般に「偉いとか高級」といわれている仕事である。

いわゆる「権威」とか「地位」とか「上流」とかいわれているものを見るときには、少し懐疑的に構えた方が良い。

そして、そのただ「偉く見える」というだけの魅力で、実は非常に不自由な生活だったり、狭い世界に閉じこもっている人はとても多い。

そして何よりそういう「偉い人たち」はまず自己否定をしない。

そうだと分かっていても、もう立場上口に出せないのだ。

そしてそのうち自分でも「それでいいのだ」と思い込む。

多くの大人はそんな仮面をかぶっている。

〇〇大臣とか、〇〇社長とか、〇〇先生とかいわれている人が、果たして本当に幸せに暮らしているのかどうか、をぜひ間近で観察してみてもらいたい。

 

大人たちは、かなり嘘をついている。

何より罪なのは、そんな嘘を信じて「そういう世界」に飛び込んでしまう若者がまだまだ後を絶たないことだ。

 

大人は"大人らしい嘘"をついている。