藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

先なき膨張

*[ウェブ進化論]知識が増やすもの。
アインシュタインは「知識を持つほどに無知を知り、そしてさらに学びを得たくなる」と言ったという。
自分たちは今、間違いなく「過去最高に安全で便利な環境」で暮らしている。
けれど自分たちは豊かになればなるほど不安を抱くらしい。

 

国の政治の問題や、あるいは内乱があったり、何より食べることに一番の心配があると「それ以外」の心配の優先順位は下がるだろう。
どんどん問題は解決されているはずだが、それにつれて「優先順位が繰り上がったものが現れ、新たな悩みの種になる」ということを自分たちは繰り返しているようだ。
 
発展する科学技術についても同様で、例えば医学がどんどん進めば進むほど、新しい病気もどんどん発見され、そしてそのための治療法や薬が研究されるようになる。
つまり「知識が増える」ことがどんどん手間を増やしているという構造になり、この循環には終わりがないように見える。

"知的サスティナブル"といえば何かかっこいいことみたいだが、この終わりなきサイクルはいつまで続くのだろうか。

すでに人生百年時代といわれるけれど、「さらに120歳まで」を目指す必要は本当にあるのだろうか。
 
そんな疑問を押し流すようにして、どんどん技術は進んでいく。
そうした人の本能的な欲求の仕組みを、あらかじめ分かって色々と考えられると悪戯に不安ばかりが先行することもないのにと思う。
 
少し哲学的になりそうですが。