藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

イノベーションの頻度(2)

*[ウェブ進化論]本当の革命はこれから始まる。

この二、三千年の間に技術的な革命は、農業に始まって産業、エネルギー、コンピュータと何度も起きているけれど、最近はその頻度が非常に短いのだ一番の特徴だろう。

この三十年だけを見ても人類が扱うデータ量とか、スピードは「機械化が進んでいた頃」とは比べものにならない(とは言っても今でも機械化なのだが)。

 

交通手段の移動スピードだって上がっているが、コンピューターのように「三桁あがり」などということはない。

それほどの時代がこれから始まろうとしているということだと思う。

この本を読んでいると、ゆっくり一万年前に登場した自分たちの種が、最初はゆっくりゆっくりと農業や石器などを発明し、地球温暖化を機に一気に世界中に広がっていく様子はさながら「ウィルスのそれ」のようにも感じる。

 

政治的にも地域的にも、内紛や宗教や侵略や、そして革命を繰り返して、今の形の原型ができたのがせいぜいこの千年くらいのことだ、というのは「まだ変化が始まってからそんなに間がない」ということをリアルに感じさせてくれる。

 

それにしてもこれほどの争いや諍いを繰り返しても「それでも今が一番まし」に見えるのだが、一体着地点はどんな景色になっているのかと想像すると面白い。