藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

納得の時代(1)

*[ウェブ進化論]争いのない世界。

自分は高校生の時のアルバイト以来「人は時間で買われる存在である」ということに不思議さを感じてきたのだが、それはそれから40年経っても変わらない。

年俸でも時給でも同じことだ。

けれどいよいよ自分たちの「日常の仕事」が自動化されるに至っては、人類史上初の「労働解放」が始まると考えるのはどうだろうか。

 

今の人がやっていることを全部アルゴリズムに預けるには、もう少し時間がかかりそう(2030年くらいかな)だけれど、もう「判断業務もお願いしたほうがいいね」という閾値を超えたら一気に自動化に傾くのではないかと思う。

その時点こそがシンギュラリティということではないだろうか。

 

世界の資源の最適配分は…とか

気候変動のための施策の計画は…とか

今地球で起きている少なくない争いとか、侵略とか貧困とかを自分たちは相当克服できていない訳だけれど、

要するに"富の分配とバランス"について、人にはできなかった「最適な計算」が色々と実現してくれば、それに逆らえる国や人はいなくなってくるだろうと思う。

 

イデオロギーが、とか過去の歴史が、とかいう一番厄介な感情の問題ですら「争う当事者たちのバランスをとことん考える」ということに納得できれば、どこかで収束に向かうという気がする。

要するに複雑系で、これまでの人知では計算できなかったことが明らかになってくれば、とうとう争いのない世界が実現するのではないだろうか。

 

その場合、人間の自我とかいうものも薄くなってしまうような気がしますが。