藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

自分のものとして

*[ウェブ進化論]頼まれごとは試されごと。

IT業界では人材募集の時に「若くても一人称で動ける人」という表現がよく用いられる。

指示待ちでなく、他人事でなく積極的に動ける人のことだ。

一人称、二人称、三人称、と言うけれど、それほど自分たちは自我とか自意識が強い生き物なのだ。

常に自分のことを先に考えているし、常に自分からしか周囲を見ようとしない。

そしてそんな態度になっていることを自分ではまるで気付いていないのも常である。

それはともかく。

 

相談事をしていると「実に親身になって考えてくれる人」というのがいるものだ。

健康につけ、ビジネスにつけ、人間関係の悩みにつけ。

二人称、三人称ではなく一人称で考える。

恐らく話している時のその人は「自分の頭の中で自分のこととして」考えてくれているのだ、ということを強く感じる。

 

「"我がこと"として外部と接することができるかどうか」というのは実に重要な能力だと思う。

よく「頼まれごとは試されごと」と言う。

なら「相談ごととは我がことである」と思いたい。

 

コミュニケーションの薄いと言われるこれからの時代は、ますますそういう「一人称力」が必要になるだろう。

 

まず第一に「同調力」などが問われていたこれまでと比べると隔世の感がある。