藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

フィードバック力。

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論

その六。変化に対する苦痛・恐怖を克服する、より。

二種類の人生。

人生には2種類ある。
失敗も成功もしない人生と、失敗もするが成功もする人生がある。
(中谷彰宏)

研究者の人生は厳しい。
本書は一貫してそのシビアな世界のいくつかの原則を表現している。


オリジナリティーが命の研究者にとって「みんなと同じ」であることはすでにリスクである可能性が高いのです。そして、さらにグローバル化した世界には、ハングリーて失うものなどなく目の前の「小さなリスク」をとることをいとわない競争相手が多数いる可能性を常に念頭に置かなくてはならないのです」

変化は恐怖を生む。


だが、「変化しないこと」はさらなる「死への恐怖」につながる。
そんな厳しい掟が、自分たちの周りには流れている。
研究者であれ、ビジネスマンであれ。


安定化の逆説


ジョブセキュリティー」…雇用の安定化。
はどの世界でも、経済成長の鈍化によって次々と崩れています。
ただ、その一方でますます「安定化志向・公務員志向」が強くなっている、という。


ただ「ヘタレ指向」の逃げきりを志すのでない限り、「変化しないでいる」という縮こまった状態は「さらにその先では硬直化している」というさらなるリスクをもたらす。


「失敗なし」に成功はない、という言葉に則り、小さな変化には果敢に挑戦するべきだ、という研究界からのメッセージである、と解釈したい。



それにしても、チャレンジ精神を持ち、「挑戦し続ける」というこは、川の流れの上で一か所にとどまるように「それだけで」精神力のいることなのだ、と気づく。
一か所に「とどまること」すら、もう簡単なことではない、と思い知る。