藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

Googleのあとに。


出版社は追随的にせよ、ネット出版との協働を強いられている。
これまでの「印刷文化」からすれば苦渋の決断だろうけど、これも時代の趨勢ではある。
そろそろ「既存の出版物」への判断は終わったと言っていいだろう。
著作権の一部の問題を残して、多くの著作物は「web化」を容認したのである。


次は、「既存」ではない出版物のこと。
つまり出版の「プロセスのウェブ化」が許されるのかということである。
すでに生産された「プロダクト」はある意味webに乗ってもいい。
だがまだ「編集」とか「方針」に乗っていないテキストの塊が、今後編集とか出版社を経ずに「書籍」の形を取り得るのかどうか、についてはこれからが正念場である。


多くの出版社の諸兄は「その編集こそが自分たちのレーゾンデートルである」と公言してはばからない。
だがこれからは、その素晴らしさを「目に見える形」で読者に示さねば、「中間業者」としての立場の維持は難しい。
かつてないそんな「立場」に出版界の人も晒されているのである。


今後、「紙」ではないweb媒体の流通を担うとき、また別のノウハウを出版業界は生み出すのだと思う。
これまでの流通業者としてではなく、さらに洗練された「コンテンツ編集者」としての役割が待たれるところである。



ほぼ全社がグーグル電子書籍承認 印刷本から急速シフト
【ニューヨーク共同】米インターネット検索大手グーグルが進める書籍の電子化を、米国のほぼすべての出版社が承認していることが分かった。


電子化を承認した上でグーグルが展開している電子書籍の販売促進活動に参加を決めた著者や出版社の数は、同日までに2万5千を突破した。
共同通信の取材に対し、グーグルが明らかにした。


参加を決めた出版社などが扱う書籍数は200万点に達する。
グーグルは6月下旬にもネットを通じた電子書籍の販売を始める計画だが、著作権が切れた書籍も含めると取り扱う書籍数は400万点に上り、世界最大の「バーチャル(仮想)書店」が誕生する。


大手から中小まで出版社の足並みがそろったことで、米国の書籍は今後、ほぼ例外なく電子化の対象となる。
印刷本からデジタル本へのシフトが急速に進むことになる。

米ネット小売り大手のアマゾン・コムや米電子機器大手アップルなどの参入で急成長を続けている米電子書籍市場は、グーグルによる巨大書店の登場で拡大に拍車がかかりそうだ。

グーグルは販促活動への参加者について、詳細の説明は避けたが「ほとんどすべての米出版社を含む」と明言した。