藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

生活習慣の塗り替え。


福島原発から漏れた放射性物質は、2-3週刊かけて世界を一周するという。
また「これからの原発」が危ぶまれる中、今年以降、私たちは「対前年比減」の生活を、電力やその他の部分でも実践してゆかねばならない。


震災という悲惨な出来事を契機に、我われは「これまで口にするだけで実行してこなかった」未来へ向けた生活習慣を行動に移すことになるとは、非常に象徴的なことだと思う。
自分たちの「日常の生活習慣」というのはかくも大事件がないと、惰性の産物で、全く変わろうとしないし、またそんな事件が起きてみると「これまでの浮かれた消費スタイル」を反省せざるにはいられない。
人は愚かな生き物かもしれないが、気づいたところで反省し、「先」を志向してゆかねば生きてゆくことの意味を失ってしまう。

三割減ライフ。


原子力発電の、総量に占めるシェアは30.6%だという。(2006年度)
単純に原油事情などがこのままでも「原発レス」の世界では電力消費は三割は削らねばならない。
勤務時間も、工場の操業も、交通機関も、食べるものも、みんな対象だろう。
病院とか公共機関などは一律に減らせないだろうから、一般市民の生活カロリーはもっと削らねばならないかもしれない。
思えば「そう」なってしまえば「それなりに」生きてゆけるわけで、いかに「エネルギー消費の自制」というのが難しいものかと、今さらながらに反省する。

ほどほど、ではなく。


ではこれからのライフスタイルはどうなるのだろう。
ただあくせくと長時間働く、というような価値観は姿を消す。
いたずらなエネルギー消費だからである。
では「三割減」で何でも適当にやればいいのだろうか。
何でも三割手を抜く、というのでは事態は解決しない。

多分必要なのは、「効率を三割アップ」することだろう。

(つづく)