藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

柔らかな肉体に宿る気持ち。

先日もストレッチの重要性というようなことをエントリしたが、同様の記事を見つけた。
しかも著者は日野原重明先生。

自分などが言うよりもグッと説得力が増す。

最近のアイソメトリックスとか、運動生理学の先生方から耳にするのには、「ストレッチは筋トレと同様の効果をもたらす」というものである。

自分も最近感じるようになってきたが、特に「肩甲骨と股関節と大腿裏(ハムストリング)」の三つの関節をギュウギュウと伸ばしていると、運動後に結構「筋が笑う」状態になる。
特に股関節などは、骨盤の外側、体側部の筋肉が盛り上がったようになっているのである。
「踵と股関節を結ぶ内股の筋肉」が意識的に伸びる感覚は、決してこれまでのような"ただ痛い"という感じてはなく、まさにストレッチ(伸びて)しているな、という感覚を実感する。

さらに肩甲骨の関節も同様。
下半身は、股関節を中心に柔らかくすることで、歩行もスムースになるし、長距離を歩くことも段々苦痛でなくなってくる。
けれど、肩は凝っていた。
これも肩甲骨を「浮かせるようなストレッチ」で劇的に改善した。

方法は至って簡単。
壁に向かって正面に手をつき、砲丸投げの構えの容量で壁を押す。
コツは壁を押す手のひらと、肩の関節が平行になるか、あるいは肩の関節が壁より前になるくらいにまで伸ばすこと。(なので前後に段差のある柱の角などがやりやすい)

これも、まだ初めて数カ月だが、そのうち肩甲骨と周りの"ガチガチに固まった筋肉"が、徐々に伸びてくるだろうと思う。
まだまだ何十年も使う体である。
できれば筋肉や関節の柔軟性をできるだけ長く保ち、弾力性のある人生を行きたいものだと思う。

一人でできる体の「若返り」筆者 日野原重明
最近は、75歳以上の高齢者もパソコンやiPadを手にする人が増えています。フェイスブックを通じた仲間作りも流行しています。私が会長をしている「新老人の会」の75歳以上のシニア会員が、こういった新しいことに挑戦する姿を見ると、少子高齢化と言われる日本でも、知能的、精神的な若返りの希望が強くなりつつあるのでは、と感じます。

 それでは、肉体的にはどうすれば若返りが可能なのでしょうか。

 たとえば毎朝のラジオ体操などがありますが、実は体操だけでは高齢者の体力、筋力は強くなりにくいのです。重いものを持ち上げるような運動だけでなく、関節をほぐし、体の曲げ伸ばしを柔軟にするストレッチを行うことが、非常に重要になってくるのです。

 ここに一人でできる、簡単なストレッチをお示しします。(1)床に両足を伸ばして座り、右足首を抱え、胸に押しつける。反対側の足でも繰り返す。(2)四つんばいになり、右足を後ろに蹴りあげる。これを10〜15回繰り返す。反対側も行う。(3)仰向けになり、ひざを立て、お尻を上げ下げする。10〜15回行う。(4)体の右側を下にして横になり、左足首をつかみ、お尻に引き寄せる。反対側も行う。

 私は98歳の時、自分でストレッチ運動を考え、私自身がモデルとなってこれを実演したDVD『日野原体操で健康長寿』(NHK出版、2010年)を作りました。その後、プロのストレッチのコーチに毎週1回、夕食後に来宅してもらい、筋肉や関節の運動を1時間半、指導してもらうことも始めました。コーチの手を借りると、同じ位置をしばらく保持し、筋肉と関節の屈曲、屈伸を持続して行うことができるのです。

 老人は平素、背が曲がり、足幅が狭くなり、前屈姿勢で歩きます。ですが、ストレッチを受ければ姿勢がよくなり、胸が張り、両足も広げられ、両手の前後や左右の運動がリズミカルに行われるようになります。

 コーチの指導を受けることが難しい場合は、誰かに携帯電話などでストレッチの様子を写真に撮ってもらい、自分自身で見直してみて下さい。「もっと努力したい」という気持ちが起こり、ますますの若返り法になります。