藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

音楽の先生から「作品の解像度を上げなさい」としばしば指導を受ける。
「解像度」とは"いい加減さのない度合"のことである。

具体的には主題の4小節×2、のようなものを「徹底的にマスターし切るかどうか」というような「練習のメソッド」のことである。
まだこのやり方が分からず試行錯誤の真っ最中なのである。
で、なぜこういう「習い事のトレーニングが"完全な定番"」にならないのだろうか。

自分はこれは「変数」が多いせいではないかと思う。
例えば、音楽であれ運動であれ、仕事の「技能」であれ、人のスキルの向上には「複数の変数」が関わっているものである。

仕事の技能などは、比較的分かりやすいと思うが、「ただ反復の練習」つまり"数"がものをいう時期と、戦略や方向性、つまり「思考の質」がものをいう時期があるものである。

ただ考えてばかりでも、実務スキルは身につかないし、かといって「考えなしに身体ばかり動かして」いても、一定以上のレベルアップに至らないことも多い。
要は「思考と実践のバランス」ということなのだが、これが教科書を見てその通りにやっていれば勝手に伸びていく、というものではない。

つまりは、「今の自分には何が最も必要なのか」ということを的確に知ることは重要であり、そのためには良き師に巡り合うことも非常に重要なことなのである。

良き師に遭い、自分を客観視することは、日々の努力にも勝る上達の方法のようである。