糸井さんの「ほぼ日」が上場する。
これって殴り込みだ。
ビジネス界とか言っている「こちら側」への正面きっての挑戦だと思う。
そのままの「糸井重里」というブランドで相当なんでも自由にできるのに「あえて」ビジネス界に行く。
そこに「覚悟と本気」を感じる人は多いだろう。
「彼らは感性を生業としているから」とか「メディア業界の人だし」とかどこか"言い訳"にしていたビジネス界への殴り込み。
糸井重里という人の底にある闘争本能を見た気がする。
「じゃあ、そっちに行ってやるさ」ということを、実際にどれだけの人がやれるだろうか。
アウェー、丸裸。
そんな「踏み込み」を感じて、また一介のビジネス人としては身が引き締まる思いがする。
というか「自分も頑張らなあかんなぁ」という無力感とか。
ともかくすごい挑戦になるだろう。
頑張らなきゃがんばらなきゃ。
糸井重里氏の「ほぼ日」、3月16日ジャスダック上場 東証承認、知名度武器 市場も注目
2017/2/13 23:36
東京証券取引所は13日、ほぼ日(東京・港)の株式上場を承認した。3月16日にジャスダック市場に新規上場する。著名コピーライター、糸井重里氏(68)が1979年に設立した個人事務所が前身で糸井氏が代表取締役を務める。知名度を武器に新しい新規株式公開(IPO)の形を示せるか、注目される。想定発行価格(2300円)で計算した時価総額は約50億円。約4割の株式を保有する糸井氏が7万5000株売り出す。新株発行などで計6億円強を調達する。
収益構造はユニークだ。運営する人気ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」は創刊以来、広告を掲載しない。代わりにサイト上の読者の声を基に生活関連商品を開発・販売し、収益源とする。特に「ほぼ日手帳」が売上高の約7割を稼ぎ出す。2017年8月期の単独売上高は前期比1%増の38億円、税引き利益は8%増の3億円を見込む。
株式市場では「成長性への期待感は小さい」との声も聞かれるが、糸井氏は「柔らかいIPO」との言葉で利益至上主義から一線を画す姿勢をにじませる。上場市場も高い成長性が求められるマザーズでなく、あえてジャスダックを選んだもよう。カリスマ文化人の経営手腕やいかに――。