藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ちょうどいいバカ論。

糸井さんの経営学講座。
自分は大した仕事はしてこなかったけれど、それにしても「こんな風になるとは…」と唖然とすることばかりだった。

そもそもそんなことがやり通せるのか?
なまじ頭のいい人ばかりが集まっていたら、
「やめたほうがいい」と結論づけてしまうだろう。
ただ、「なまじじゃなく頭のいい人」だとか、
「ちょうどよくばかな人」だとかがいて、
「できるはずだし、やるです」と言えたのだろうなぁ。

間違いなくちょうどよくバカな人だ。
俺は。

よく周囲から「いつまでやるですか」「どこまでやるのですか」「どうするんですか」と言われる。

長年の疑問が晴れた。
どう考えても商売のうまい方ではなく、用心深さもない。
人様の掘った穴にスポーンと落ちることもしばしばじゃない。

ジョブズはstay foolishと言っていたけど。
ジョブズほどのバカっぷりだと時価総額世界一か。
それほどのバカができる人はそういない。
ちょっと頭の鈍いバカ、くらいが色々やれていいのだろう、と自分を慰めよう。

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

蒸気機関車が発明されて、
現実にそこにあるものとしてお披露目されたとき、
「これはすごいものだ」と、人びとは驚いただろう。

しかし、驚いている人のなかには、
「たしかにすごいのだけれど、この線路というやつ。
これをどこまでも延ばして行く方法がわからない」と、
先の困難について考える人もいたと思うのだ。

「こうこうこうやって、枕木というものを敷いて、
いやその前に敷石を積んでいって‥‥」と説明しても、
そんなことが実現できると信じられただろうか。
ちなみに、いま、ちょっと冗談気分で調べたら、
日本の「鉄道路線の総延長距離」というやつが、
約20,000キロメートルだった。
しかもこれは、JRの線路だけだって。
「にまんきろめーとる、だれが敷きまんねんっ?」
と大笑いになってもおかしくないけれど、
実際には、いま現在、その長さのレールが敷かれている。
ついでに言えば、アメリカは2,000,000キロだってさ。

なにごとも、はじまったばかりのときに、
「いずれこうなりたい」と語ると冗談みたいに聞こえる。
その工事に関わる人の数、かかるお金の高、期間、
そもそもそんなことがやり通せるのか?
なまじ頭のいい人ばかりが集まっていたら、
「やめたほうがいい」と結論づけてしまうだろう。
ただ、「なまじじゃなく頭のいい人」だとか、
「ちょうどよくばかな人」だとかがいて、
「できるはずだし、やるです」と言えたのだろうなぁ。
その根拠をどこに置いたのかは、ぼくにはわからない。
ただ、いろんな例を見ていると、
たったひとつの、「なぜできたか」の理由が見えてくる。

「人びとが望んでいたから」だと思う。

鉄道も、道路も、飛行機も、インターネットも、
口に出したか出さなかったかは知らねども、
「人びとが望んでいた」ということは、いまわかる。
つまり、人のこころ(望み)が、それをさせたのである。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「夢に手足を」は、人のこころに問いかけることなんだな。