藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知恵の時代に(2)

*[ウェブ進化論]労働のない世界。
手間仕事がこの世からなくなったら…
そんな時代は目前に迫っていそうだがそうなると極めて「人間の特性が発揮できそうな部分」だけが仕事になる。
それが新しい労働というわけだ。
 
勝手な想像だが、自分は「医療の七割、介護の九割くらい」はロボットで代替可能だと思っている。
ほかのサービス業ではロボットの価格次第でどんどん普及していくだろう。
つまりサービス業の中からは「人じゃないと」と我われが感情的にこだわるところ以外は自動化が進む。
(回転寿司などはホールの人が自動化されれば人は一店舗に一人いればいいところまできている)
つまり"ロボットよりも人"を配置する合理性のないところからは人はいなくなるわけだ。
人件費率はものすごく低い時代がやってくる。
 
そうなると初めて人は「どんな風に生きたいか」「幸せってなに」というようなことを真正面から考えるようになるだろう。
今は「お金がいるから」「食べていくために」という理由で後回しになっていたことだ。
他人や家族との関係についても本気で思考するのが「労働のない時代」の生き方になるかもしれない。
そうなると、今の芸術の大テーマみたいなものがなくなってしまうのだろうか。
映画や芝居のテーマは「愛憎とか貧富とか善悪」がほとんどだが、そういうテーマにリアリティがなくなるのじゃないかと思う。
「ちょっとつまらないけれど豊かな時代」になりそうだ。
(つづく)