藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いよいよ師走。

*[次の世代に]人にも投資。
世の中には「投資業」というのがある。
投資をして、その会社の価値を上げて売却することを生業としている業界だ。
自分は利益目的の「投資そのもの」にはあまり関心はないが、市場のつける価格と実力の乖離を見ていくのは面白い観点だと思う。
つまりこうした投資家の見る目は、実に合理的だと思うのだ。
 
でそれはともかく。
これって個人にも置き換え可能じゃなかろうか。
口はばったい言い方だが「その人に投資するかどうか」というのは人と付き合う上で大事な要素だと思う。
例えばその人に時間を使うかどうか、とか
その人にお金を貸すかどうか、とか
その人に友人を紹介するかどうか、とか
そんなことを日常、自分たちは厳密には意識せずにしているけれど。
「付き合う人を選びなさい」とはよく先輩や親に言われたフレーズである。
 
また反対に「自分は付き合いたいと思われる存在か」ということも自問してみる必要がありそうだ。
自分は最近めっきり人付き合いが少なくなっているなぁ…とか思っている。
 
 
物言う株主」割安株狙い 投資リスク抑制重視 リコー・川崎汽・東芝に的
 
2019年9月25日 2:00
 
物言う株主が出資する企業には特徴がある。市場構造の変化で業績が伸び悩むなど株式市場で実力以下の評価を受けている企業だ。株主として経営に関与し構造改革を実現できれば、業績と株価が回復するシナリオを描きやすい。投資が失敗するリスクを少しでも抑える狙いもあり、米国に比べて相対的に株価が割安な東京市場が主戦場になりつつある。(1面参照
 

エフィッシモ・キャピタル・マネージメントは今年8月、リコー株の保有目的を変えた。従来の「純投資」から株主提案などで経営に関与する「経営陣への助言、重要提案行為等」に変更し、出資比率も従来の18.16%から18.99%に引き上げた。
 
リコーは国内や欧州の事務機市場で高い競争力を持つが、ペーパーレス化が進み事務機の市場自体が頭打ちとなった。人員削減など大規模なリストラで2018年3月期には大幅な赤字となった。業績はその後、回復基調にあるが、株価はPBR(株価純資産倍率)が1倍を割り込むなど、なお割安な水準にある。
 
エフィッシモはリコー以外にも川崎汽船ニチイ学館に投資している。川崎汽船は自動車運搬船に強いが、同業他社と事業統合したコンテナ船の不振で前期に大幅な赤字となった。ニチイ学館は介護事業の大手だ。不振が続いていた教育事業や中国事業の整理・再編を進めており、業績は回復途上にある。
 
米キング・ストリート・キャピタル・マネジメントは8月、東芝株の買い増しを発表した。長期の視点で割安と判断した企業に投資をするファンドで、不適切会計や米子会社の巨額損失で経営危機に陥っていた東芝が実施した増資を引き受けた。東芝には3月に取締役の過半数の入れ替えを要求しており、東芝は12人いた取締役のうち、7人を交代させている。
 
物言う株主は株価が割安になった時期を狙って出資するのも特徴だ。出資の発表が増えた8月は7月末に比べて日経平均株価が一時、7%弱下落した。米中貿易摩擦の懸念に加え、半導体材料を巡って日韓関係も悪化した時期だ。輸出企業への依存度が高い日本株を純投資の投資家が手放す中、物言う株主が割安と判断した株を着実に買っていたとみられる。
 
(丸山大介)