藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いよいよ考える時代に

*[ウェブ進化論]自分がしたいこと。自分にできること。
日経産業より。
スタートアップ企業と大メーカーが組むケースが増えている。
ただその内容を見ると失礼ながら「まだそんなレベル?」というのが多い。
この記事では「ガスや電気のメーターを検針するロボット」が取り上げられている。
まだそんなものだ。
ではでは。
 
これからの「自動化の波」はとてつもない範囲に及ぶだろう。
およそ「自動化できないものはありますか?」という風になるのではないだろうか。
徐々にだがあらゆる分野で人の作業はなくなっていく。
でそれは「手放しに喜ばしいこと」だと思う。
 
むしろこれからどんどん進む自動化の中で、自分が本当にやりたいことを考える機会が増えるだろう。
ようやく人間が「食べるための労働」から解き放たれる時がついにきた、のだと思う。
 
今は「仕事がなくなる」などと警戒する人は多いが、たちまち手にした自由で「本当に自分のしたいこと」をみんなが考える時代がすぐそこに来ている。
むしろ「ただ食べるため」意外に自分に何ができるのかを考える時代が始まるのではないだろうか。
 
東芝、ロボがビルのメーター検針 人為ミス減らす 
 

東芝はロボット開発のスタートアップ企業、ミラロボティクス(川崎市)と組み、ガスや電気のメーターを検針するロボットを開発する。ビルの中を巡回し、メーターの数字をカメラで読み取る。ビルメンテナンスの省人化を進め、人為的なミスを減らす。インフラなど既存のビジネスにデジタル技術を融合させ、新たな市場を開拓する。

 
    ロボットのアームに搭載したカメラでメーターを撮影する 
ミラロボティクスがタイヤや2本のアーム、センサーなどを搭載した自走式のロボットを手掛ける。東芝のインフラ事業会社の東芝インフラシステムズの検針データの管理システムを開発し、近く実証実験を始める。
 
ロボットは決まった時刻に自動的にメーターのある現場に向かう。現場に到着するとアームで扉を開ける。メーターの位置にアームを伸ばし、アームに搭載したカメラでメーターの数字を撮影。高所に位置しているメーターもアームを伸ばして撮影できる。撮影した数字を画像認識の人工知能(AI)を使って自動的にデジタルデータに変換し、データベースに蓄積する。
 
ロボットはカメラや3次元センサーを搭載し、ビル内の地図データをもとに走行する。温度計や湿度計も搭載し、異常があればビルの管理者に通知する仕組みも設ける。エレベーターに乗って階をまたいで移動するシステムの研究開発も進めている。将来はロボットが検針と巡回の作業を実施し、問題が発生した時に人が現場に駆けつけるといった効率的なビルメンテナンスの運用を目指す。
 
ビルの検針作業は作業員が数値を帳票に手作業で書き込み、事務所に戻りパソコンでエクセルに入力するといった手順が多い。1つのビルで再検査は年5件、誤検針が年3回程度生じているといい、人為的なミスを防ぐことが課題となっていた。
 
検針作業の省人化につながる技術を巡っては、オンラインでつながったスマートメーター(次世代電力計)がある。ただ、通信設備の整備などビル所有者の初期投資の負担が大きいことなどが普及のハードルで、導入は一部の大規模ビルに限られるという。
 
東芝は2015年以降の不正会計事件や米原子炉大手ウエスチングハウスの巨額損失などで経営危機に陥った。危機を脱するため、稼ぎ頭だった半導体モリー事業を売却した。今後の成長の柱としてインフラやエネルギー、半導体などの既存事業とデジタル技術との融合を掲げている。その一環で、19年秋に起業支援大手のプラグ・アンド・プレイ・ジャパン(東京・渋谷)と「IoT」分野でパートナーシップ契約を締結。外部のスタートアップのノウハウやアイデアを取り入れて、既存事業のデジタル化を推進する。
 
(企業報道部 広井洋一郎)