藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

現代への問い(2)

*[ウェブ進化論]便利だけど人殺し。
例えば交通事故。
車のない時代に「これから毎年40万件の事故で3000人が犠牲になりますがとても便利な道具を発売します」と言えば人々は受け入れるのだろうか。

 そういうふうに考えると経済というのは、まるで悪魔である。

「科学技術」と絡み合って「便利と犠牲」を常に自分たちに強いてくる。

そしてそんな物を発明し、作り出しているのはここ数千年の自分たちに他ならない。
そういうと味気ないが「経済とはいつも一定の犠牲者を出しながら発展してゆくものなのだ」ということになる。
保険とか先物とかいう工夫はあるけれど、問題の本質は変わってはいない。
だから自分たちにできるのは、そういう衝動を「どれだけ制御できるか」ということに尽きるだろう。
 
今急速にSDGsとかESGとかが注目されているのは、結構な数の人が「経済最優先ではマズい」と本気で思い始めているからだと思う。
 
時代の価値観は振り子のように。
インターネットの普及で「究極にまで"通信"が圧縮され経済が回っている中」でコロナの流行は「リアルの脆さ」を見せつけた。
「コロナ後のライフスタイル」というのは、どこか幻想的で不自然な都会の暮らしについて自分たちが考え直す、いい機会になりそうだ。
 
「変えるものと変えないもの」を考えよう。
あ、「捨てるものと捨てないもの」もだ。