藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

知恵と効率

*[読書]溜まる本。
特にどんどん歳をとるにつれ、本が溜まってくる。
どんどん溜まって処分する本はほとんどないからだ。
本が捨てられないという声はよく耳にする話でもある。
 
これは自分自身の欲望をそのまま端的に表していると思う。
およそどんなダメ本でも、その一冊の中には何箇所か必ず「良いところ」があるものだ。
つまりそうした「少しの学び」をしたいがために自分は本を買い、そして溜める。
しかしながら相当に推敲され、ボリュームに仕上げられた本一冊を読みきるのはかなりのしんどい。
つまり「得たい知識や知恵と自分が費やす時間」がバランスしていないのだ。
 
そこで散読を提案する。
まとまった時間のある休日などに数冊の本を選び、その中身をかなり真剣に精査する。
いわば「捨てるための最後の吟味」である。
例えば一時間に五冊とか。
それで「残す」に判断できなかったものとはお別れするのだ。
捨てるために読む。
これで「このコとは二度と会えない」となれば、俄然本気度が上がって案外能率がいいものだ。
 
それにしても漫画は処分しにくい。