*[ウェブ進化論]知る世界とわかる世界。
"フェイクニュース"が現実と見分けが付かなくなっているという。
それもそのはず。
リアルに人から聞くニュース(テレビや新聞も)に比べて圧倒的に「ネット経由」が増えてしまった。
さらにyoutubeの発信も盛んだ。
すでに情報量では「リアルとバーチャルは逆転している」。
ネットとデジタルの世界で「フェイク」が流通すれば、それはもう嘘ではなく「そちらがリアル」になってきている。
閉鎖的な情報空間でコミュニケーションを繰り返すことで偏った考え方が強まるエコーチェンバーという現象が知られています。 (nikkei styleより)
要は「どのような閉鎖空間に自分がいるのか」ということで、自分の思考そのものが左右される時代になっているのだ。
昔のように書籍と講義で「ある種風通しのよい自由な環境」ではなく、特に「バーチャルに自分がいる空間の性質」で自分の世界は偏ってしまうのがネットの本当の特徴なのかもしれない。
つまり、「ますます膨れ上がる情報の量」と、「ますます閉鎖的になるバーチャル空間」に、いかに翻弄されずに自分の定位を保つのか、ということがこれからは重要になるのだろう。
奇しくもコロナの騒動は、そんな情報の錯綜を絵に描いたような事態になっているようではないか。
どこから、どんな情報を手に入れて、自分で消化できるのか。
再びそんな時代が訪れている。