*[ウェブ進化論]安泰な老後。
「TSUTAYA」が繁盛していた頃は「これで自分の老後は退屈しないな」と思って本気で安心していた。
くだらない(定番の)テレビ番組を頼らなくても「自分の好きなコンテンツを選べる時代がきた」と思ったのだ。
ところがそこから一足飛びに。
動画メディアの普及で「老後の退屈しのぎ」どころではなくなっている。
もはや「コンテンツに喰い殺されない」ように時間の使い方を工夫しないと、自分たちの老後の数十年などあっという間に消費されてしまうだろう。
インターネットの普及が人の人生にこんな影響を与えるとは思わなかった。
そこで「これから大事なこと」は「つまらぬコンテンツに引っかからないこと」だと思う。
それでなくとも過去の貴重な映像はすでにupされていたりする。
これから作成される動画は、もっと品質の高いものも多くあるだろう。
老後の心配は全く反対になった。
「長い老後の時間をつぶす」ためのコンテンツではなく、「限りある老後の時間に見るべきコンテンツ」を選ぶ必要がある。
これから20年も経つとこれはなかなかの問題だろう。
恐ろしいほどのコンテンツを前にして、自分たちはどんな時間を過ごすのだろうか。
「老後動画の選び方」なんていうサービスが出てくるのではないだろうか。